TIBOR(タイボー)とは

東京銀行間取引金利の略でLIBORの東京版ともいえます。日本円TIBORとユーロ円TIBORの2種類あります。従来、主要金融機関が個別にTIBORを発表していたが、指標金利としての厳密さに欠けるとの指摘が出ていたため、全国銀行協会連合会が日本円TIBORについては1995年11月、海外円TIBORについては1998年3月から公表を始め、事実上の統一的な指標となりました。
日本円TIBORとは、日本市場における円の資金取引の金利です。日本の市場慣行通り、金利表示は365日ベースです。
ユーロ円TIBORとは、海外市場における円の資金取引の金利です。1年を360日とみなして金利表示します。日本の銀行がユーロ円の資金取引をする場合は、シンガポール市場、香港市場、東京オフショア市場(日本国内につくられた海外マネーどうしの資金取引市場)でよく行います。
TIBORは、金利スワップや銀行が調達金利に一定の利ざやを乗せて貸出を行う、いわゆるスプレッド貸しの基準金利などとして用いられています。