M&Aとは
M&Aとは、企業の合併や買収
の総称であり、英語のMergers and Acquisitionsの略です。
企業の買収や合併は国際的にも年々増加傾向にあります。
企業の買収の目的は様々ですが、主な目的としては規模の拡大などを通じての国内外における国際競争力の強化や海外の企業を買収することによって海外進出を容易にすることなどがあげられます。
買収の規模も拡大傾向となっており、欧米などでは大規模なM&Aが頻繁に行われています。
・買い手から見たM&Aの目的
ゼロから新規事業を始めたり、既存の事業を自力で拡大するよりも、他社から人材、資産、ノウハウなどの経営資源を事業ごと手に入れるほうがスピーディーで効率的です。
また、合併することで規模のメリットの享受、コスト削減等の効率化、顧客層の補完、事業ポートフォリオの拡充などのさまざまなシナジー効果も期待できます。
・売り手から見たM&Aの目的
後継者に悩むオーナー企業が有力な他社に買収してもらうことで廃業を避け、従業員の雇用を守ることができます。TOBとは
TOBとはTake Over Bidの略で株式公開買付のことです。
すなわち、ある企業の株式を大量に取得したい場合に、新聞広告などを使って一定の価格で一定の期間に一定の株数を買い取ることを表明し、不特定多数の株主から一挙に株式を取得する方法のことなのです。
証券取引所上場企業や、未上場でも有価証券報告書の提出が義務付けられている株式会社の株を、市場外で5%以上買う場合には原則としてTOBで買い付ける必要があります。
また、市場外で株式買取後の議決権が全体の3分の1以上になる場合には、TOBが強制的に適用されます。
TOBには、取引内容により次の2つの種類があります。
一つは(友好的TOB)です。
買収される企業の経営陣の同意を得た上で行う買収を(友好的買収)といい、その場合の株式公開買付を友好的TOBといいます。
一方で(敵対的TOB)とは
買い手となる企業が買収の対象となる経営陣の同意を得ないまま、株主から株式を取得して買収を進めることを敵対的買収といい、この場合の株式公開買い付けを(敵対的TOB)と呼びます。
国内で行われるTOBのほとんどは友好的TOBになっています。
実施に際しては、条件の新聞への広告や、財務局への届出の手続きが必要となり、TOBの実施中はこの方法以外で当該株を購入することはできません。More from my site