銀行員のサラリーマン人生は意外と短いですよ。
もちろん、定年退職年齢は一般企業と同様、60歳又は65歳ではあるが、そのほとんどは定年よりもかなり早くて、50歳頃には銀行を去るケースが多くなります。
役員に昇格する人以外は、若干の差はあっても、その前後には順次早期退職の対象とされていきます。
銀行員の夢として多くが支店長のポストですが、現状支店長のポストであっても50歳頃になると銀行員としての終末期を迎えることになります。
銀行を去らなければならない銀行員に対し、人事部が通告する再就職先としてまず挙げられるのが、銀行が数多く抱えている子会社、関連会社であります。
代表的なものとして
・クレジットカード会社
・システム開発会社
・事務受託会社
・人材派遣会社
・物流会社
・不動産管理会社
などなど非常に多くあります。
こうしたセカンド・キャリアには取引先企業もあります。
自分を試したい転職組は独立し、チャレンジしていきます。例えば
・定年のない職業を求め、弁護士、公認会計士、税理士などを目指す人。
・花形部署でエースの銀行員である人も、
若くして退職し、起業を目指す人。
ITやAI関連、コンサルタントなど。
多くの場合、今の組織にぶら下がるか、出ていくかは、結果がどうであれ、人生にとって大きな選択となります。
一般的な業界サイトには、銀行員は入社より社会人としての基本的な知識、マナーは習得していますが、基本的には銀行員としてのキャリアはゼネラリストです。
転職先で活かせる専門スキルなどはほとんど無いということです。何か強い専門性があって、それが新たな職場で強みとなるということは、ほぼ考えられないということです。
また、銀行員の給料は昔から平均以上に高く、転職による給料の増加は見込み無いのが常であります。