銀行員のキャリアプラン

銀行員のキャリアピラミッド
銀行員になったら、一度は一国一城の主である支店長になりたいと思うのが人情です。
総合職として入行した銀行員はヒラから支店長代理、課長、次長へと昇進し、最終的には支店長になることがゴールです。
しかし、誰もが支店長になれるわけではありません。
支店長の年齢幅は40歳くらいから50代前半です。
そこまで銀行に残っていること自体がが大変なのですが、その年代の残った同期の中で支店長経験者の割合は、高くても4割程度でしょう。
これは総合職でみた場合ですので、一般職を入れて考えれば、支店長到達比率は20%程度でしょう。
総合職の課長になると先がみえてきます。
支店長代理や課長に昇進する年齢が遅い人はその先どこまで昇進できるかだいたい予測できるので、銀行に見切りをつけて関連会社に出向・転籍したり、取引先に転職したりしていきます。
次に支店長になる課長は法人を担当する融資課や渉外課の課長であることが多いようです。
最終的には支店長になることがゴールですが、小さな店舗、大きな店舗と経験した先は役員しかないので、役員になれない支店長はやはり出向・転籍・退職していくことになります。
2017年後半にメガバンクが構造改革という名の下に大量人員削減に踏み切ると発表しました。メガバンクといえば安定している企業として大学生の人気就職先でもあったが時代はもう終わったのかもしれません。
これからの銀行は、特定の分野の専門性を身につけた(スペシャリスト)になることが求められるのではないでしょうか。多くの銀行員はスペシャリストになれていません。
低成長が続く今の日本では銀行員も量より質が求められているのでしょう。