金融ビッグバンとは

1998年4月から金融ビッグバンがスタートしました。金融ビッグバンとは、フリー、フェア、グローバルを三原則に、閉鎖的だった日本の金融市場の構造を改革することです。
具体的には外国為替法が改定され、ドル建てやマルク建てなど資本取引や受払いが自由化されました。また、銀行や証券、保険など業態別に隔てていた壁が取り払われ、銀行の証券業への進出など業態ごとの相互参入が可能になったのです。銀行系の証券会社や、総合商社や自動車メーカーといった異業種も証券子会社を開業するなど多くの証券会社が誕生しました。
しかし、改革から現在に至っても、欧米との差は依然縮まっていません。一方で中国、インド、シンガポールなどのアジア市場は急成長を続けています。この為、単に日本国内の規制緩和や制度改革だけでなく、税制や外国人の雇用問題にまで踏み込んだ市場改革が必要との声が高まっています。
日本版金融ビッグバンは、東京をアジアの中核金融センターに育成するという(東京金融センター)論という形で、現在に引き継がれています。