米国のFRBとは

米国FRBとは
日本銀行のように国の金融のしくみが円滑に進むように手助けする特別な銀行を中央銀行といいます。
しかし米国の場合には(○○銀行)という名前の1つの中央銀行が存在するわけではありません。
いくつかの組織が分担して中央銀行の役割を果たしています。
この米国独特の中央銀行のしくみは〔連邦準備制度〕と呼ばれています。
この制度の中心的な役割を担うのがFRBです。
FRBはFederal Reserve Board(連邦準備制度理事会)の略称です。日本や英国の中央銀行は、それぞれ日本銀行やイングランド銀行単体ですが、米国では12の連邦準備銀行の集合体となっています。
米国ではそれぞれの州が非常に強い独自性を持っており、一つの州に中央銀行を置くとその州の力が強くなってしまうためです。
小さな機関ですが、連邦準備制度の政策を決定するとても重要な機関です。
FRBの議長は中央銀行の総裁と同様の権限を持つ存在の人物です。
FF金利については
日銀と同様に、連邦準備制度もフェデラル・ファンド(FF)金利と呼ばれる、銀行間の貸し借りに適用される金利をコントロールすることにより景気に働きかけます。
FRBはこのFF金利を上げ下げする決定権を持っています。