証券や商品などを、将来の特定の日にあらかじめ契約した価格で引き渡す契約を、先物取引と呼びます。
将来の価格変動リスクをヘッジするための手段として発達してきたが、投機の目的で用いることも可能です。
例として、来年のコメが豊作か不作かわからないときに、平年並みの価格で売買することを約束すれば、買い手は不作でも高い値段を払わずにすみ、売り手は豊作で価格が暴落したときでも損を免れます。これが先物取引の基本形です。この場合、お互いに悪い事態が生じた場合の被害を防ぐ為に契約をしたわけですが、こうした目的をヘッジと呼びます。
契約成立後、遅延なく引き渡しが行われる(現物取引)と対比されるもので、金融商品に関する先物取引は、いわゆるデリバティブの一つです。