スワップ取引とは、金融取引の条件(金利や通貨など)を交換する取引をいいます。
交換の対象は、金利や通貨などです。
かつては、外為取引において、直物取引と先物取引を同時に行うことで、為替リスクをヘッジすること(為替スワップ取引)を指していたが、最近は広義の意味で、経済主体で異なる通貨や金利建ての支払い債務の交換取引を指すことが多くなりました。
例えばドル建て債務と円建て債務の交換(これを通貨スワップといいます)や、固定金利の受け取りと変動金利の支払いの交換(金利スワップといいます)などがあります。
ドルの資金を借りたいと考えている日本のA社と、円の資金を借りたいと考えている米国のB社があるとします。A社は、円を借りるときの金利は3%ですが、ドルを借りるときは5%かかります。同様にB社は、ドルの調達金利は2%で、円の調達金利は4%です。
そこで両社は、それぞれ自国通貨で資金を調達したうえで、それを互いに交換するのです。A社は金利3%でドル資金を、B社は金利2%で円資金を得ることができます。
実際にはもっと複雑ですが、これがスワップ取引(この場合は通貨スワップ)の考え方です。