ジャパン・プレミアム
ジャパン・プレミアムとは、簡単にいえばリスクです。
まず、LIBOR(ライボー)というレートがあります。これは、London Inter-Bank
Offered Rateの略称で、
ロンドンに本支店を置く銀行の中から、英国銀行協会が任意に選び出した16の銀行において、資金を貸出す側が提示するレートの事です。
各銀行の提示レートには差が生じます。この差が銀行のクレジット(信用力)の違いを意味しています。信用力が高いほど提示レートは低く、信用力が低いほど提示レートは高くなります。
この中で、邦銀とそれ以外の銀行で発生するスプレッドが、ジャパン・プレミアムと言われます。つまり、日本の銀行と諸外国の銀行との間の信用力の差ということになります。
個々の銀行の提示レートに違いはありますが、邦銀の平均値と外銀の平均値を比較すると、そこにスプレッドが存在し、これが邦銀の抱えるリスク・プレミアムとなります。
そのリスク・プレミアムが(ジャパン・プレミアム)と呼ばれたのです。
日本では1997~98年のバブル崩壊後の金融破綻時にジャパン・プレミアムが発生しましたが、日本経済の回復とともに概ねこのような金利が上乗せされることは無くなりました。